聖女の救済
キーワードは直感です。2人の刑事は始めから直感的に綺音を犯人と感じています。
内海刑事の直感は女性特有の勘ですよね。
その勘で主観的に綺音が犯人だと確信していきます。
対して、草薙刑事の直感は刑事特有の勘ですよね。
その勘では綺音が犯人だと感じていますが、その勘をくつがえすような客観的事実を積み上げて綺音が犯人ではない、別の人間の犯行だと考えようとします。
だから、2人はそれぞれの思惑に従って別行動をとるようになり、
一つの事象に対して異なる2つの見方がうまれます。
そして、物語もクライマックスになるころ2人を繋げる人物が現れます。津久井潤子です。
この人物は殺害された真柴義孝の元恋人で、自殺してしまいました。
津久井潤子によって2人の捜査は繋がり、湯川先生によって発展させられて、
事件は解決します。
犯人が一番初めに読者にわかってしまうのにこの事件の結末はとてもびっくりすると思います。
ぜひ読んでみてください!
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